ミクシィは、取締役会において、エンターテインメント業界におけるデジタルトランスフォーメーション(以下、DX)を、投資活動を通じて推進するファンド「ミクシィエンターテインメントファンド1号投資事業有限責任組合」を2020年10月に設立することを決議したと発表した。
同ファンドはライブエンターテインメントの分野でDXを進めるスタートアップ企業などを対象とし、ファンドサイズは最大30億円を予定。また、同社は今後、同分野に対して、同ファンドを含め最大100億円規模の投資を予定しているとのことだ。
現在、新型コロナウイルスの感染拡大により、スポーツや音楽、演劇等のライブエンターテインメント分野は深刻な打撃を受け、コロナ禍前と同じように開催することは困難な状況にある。
こうした中で、無観客ライブを実施しネットでの有料配信により収益化を図るなど、テクノロジーを活用した新しい取り組みも行われ、今後さらに、DXによる新たな体験価値の提供が期待されるという。
今回、同ファンドを通じ、これまでリアルの場でしか楽しめなかったエンターテインメントにテクノロジーの力をかけ合わせ、離れた場所でも楽しめる新たな形を創り出すことで、多くの人に豊かなコミュニケーションを届けるとしている。
同ファンドは、投資活動を通じ、様々なライブエンターテインメント分野のDXを推進し、投資先との協業等による同分野での新事業創出を目指すとのことだ。
また、同ファンドの設立に合わせ、同社はエンターテインメント業界のイノベーションを加速させるスタートアップ・スタジオ「Studio ENTRE」に資本参加すると発表。
Studio ENTREの支援を受けて新事業を生み出すスタートアップ企業に対しても、同ファンドから投資を行うとともに、同社と投資先スタートアップ企業との協業などによる新事業創出を加速し、さらなる企業価値向上を図っていくとしている。