DeNAら、患者主体のコミュニティサービス提供に向け提携

ディー・エヌ・エー(以下、DeNA)、DeNAの子会社であるDeNAライフサイエンス(以下、DLS)および製薬企業と患者を直接つなぐ治験情報インフラを展開しているBuzzreachは、DeNAによるBuzzreachへの資本参加ならびにDLSおよびBuzzreachで提供準備中の患者向けサービス「MiiLike(ミライク)」の共同開発に関する資本業務提携を開始すると発表した。

MiiLikeは、身体や心の悩み、病気についての悩みなど、さまざまな経験をした人たちが、自分と同じような境遇で悩む人たちと情報共有し、アドバイスし合えるコミュニティ。

Buzzreachが既に製薬企業を中心に展開している治験(臨床試験・臨床研究)の様々な課題を解決するSaaSサービス「puzz(パズ)」、患者(被験者)向け治験情報マッチングプラットフォーム「smt(エス・エム・ティ)」、患者(被験者)向け治験管理・リテンションアプリ「スタディ・コンシェルジュ」などのサービス群にMiiLikeを加えることで、患者の声を創薬、新薬の早期承認から新たな治療法の確立に繋がるまでの一連の仕組みを具現化していくという。

同じ病気、境遇で悩む患者同士がコミュニティにより、本当に知りたい情報を得られる環境の提供や患者の声を製薬企業や研究者へフィードバックするようなものも視野に入れているとのことだ。

一方DeNAグループは、ゲームやスポーツ領域で培った、継続してサービスを楽しむためのノウハウ「エンゲージメントサイエンス」が強みとしている。

またユーザー参加型のゲノム研究「MYCODE Research」に取り組んでおり、これまで医学研究者が主体となって進める研究ではなく、コミュニティに属する個人が自発的に参加することで推進される「Community-Derived Science」の実現に取り組んできた。

今回の取り組みでは、これまでのヘルスケアサービスや共同研究で培った企画・開発・運用の一連のノウハウをMiiLikeに活用するという。

両社のサービスや強みをMiiLikeで融合させることで、疾患に関する理解や新しい治療法をより早く患者にフィードバックするコミュニティサービスを提供。

将来的には、患者の積極的な研究参加と臨床研究の実践により科学的な発見が加速度的に生み出される世界を目指すとしている。


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