全米バスケットボール協会(以下、NBA)の理事会は、黒人コミュニティにおけるより大きな経済的エンパワーメントの創出に尽力する史上初のNBA財団を設立するための初期資金として3億ドルを寄付すると発表した。
この財団は全米バスケットボール選手協会(NBPA)と提携して立ち上げられているという。
同財団は、今後10年間で、30名のNBAチームオーナーが年間3,000万ドルを寄付して、リーグ全体の新しい慈善基金を設立するとしている。
NBA財団は、雇用とキャリアの向上を通じた黒人コミュニティの経済的エンパワーメントを促進するという使命を通して、高校、大学生、キャリア形成の可能性のある黒人男性と女性のアクセスと支援の拡大を目指す。
また、米国とカナダ全土のNBA市場とコミュニティにおける技術トレーニング、指導、コーチング、パイプライン開発を提供する全国的・地域的組織を支援することを目指しているとのことだ。
財団は、最初の雇用の獲得、高校または大学に続く雇用の確保、就職後のキャリアアップの3つの重要な雇用の移行ポイントに焦点を当てるという。
同財団は、青少年の雇用とインターンシッププログラムやSTEM分野、伝統的な高等教育以外の開発経路、歴史的に黒人の大学や大学との特定のパートナーシップなどへの投資を通じて、教育と雇用に専念する国や地方の組織の仕事を強化させるとしている。
また、NBA全30のチーム、傘下の慈善団体、NBPAと直接協力し、国家組織とその地方関連会社、地域の草の根組織を支援し、持続可能なプログラム策定を促進し、チーム市場の変革を創出。
なお、このNBAの30チームは、NBA理事会(4議席)の代表者およびNBPA(3議席)のリーグと役員、リーグオフィス(1委員会)からなる8名の理事会で構成されるNBA財団のメンバーになるという。
NBA財団の理事会は、すべての業務を監督し、プログラミングと助成金に関する戦略的方向性を提供していくとしている。