パナソニック、医療機関向け「顔認証付きカードリーダー」開発 

パナソニック システムソリューションズ ジャパンは、医療機関・薬局向け「顔認証付きカードリーダー(マイナンバーカード対応)」を発表した。

同製品は、社会保険診療報酬支払基金の認証取得完了後、2021年3月から開始予定の「オンライン資格確認」における医療機関や薬局等の受付時の本人確認に活用できるという。

2020年7月に発表した「現場センシングソリューション」のソリューションパートナーとして、まずは一般診療所向けの医事コンピューター(レセプトコンピューター)のPHC社と連携し、医療機関・薬局等に提供していくとしている。

同製品は、パナソニックの世界最高水準の顔認証技術を搭載。病院・診療所・薬局等の受付で患者自身がマイナンバーカードを置き、カメラで顔認証をすることで厳格な本人認証が可能になり、接触による感染リスクを低減しながら、逼迫する医療現場の受付業務の負荷を軽減することができる。

さらに、患者本人の同意を得た上で取得した資格情報を、医科・調剤向け医事コンピューターに取り込むことが可能となり、さらなる医療現場の業務効率化を支援するとのことだ。

同製品の特長として、以下の点が挙げられている。

1.利用者にやさしい、医療機関・薬局等の運用を考慮したデザイン
医療機関や薬局等の受付スペースを考慮し、100年にわたり製造業で培ってきたノウハウと、家電のDNAを生かした直感的なユーザーインターフェースで、コンパクトながらもユーザーが見てすぐに使えるデザインに。

2. 世界最高水準の顔認証技術
空港・テーマパーク・オフィス・商業施設で、1日10万人の顔を毎日認証している実績のある、AI技術を応用した世界最高水準の顔認証技術を活用しているため、新型感染症拡大でニーズが高いメガネ・マスクを着用したままの認証も可能。

3.操作方法を画面表示やアラームでお知らせ
個人情報であるマイナンバーカードの置き忘れを通知する機能を備え、カードの表裏の置き間違いも端末側で検知可能で、画面等でアラーム表示。

4. 安全面にも配慮した設計
手袋をしたままでも画面操作可能な設計で、接触による感染症リスクを軽減。また、オンライン資格確認端末または医事コンピューター端末の電源ON・OFFをリモート操作することで、いたずらによる誤操作なども防止できる。

また、オンライン資格確認端末と、PHC社製医科・調剤向け医事コンピューターの一体化で、医療機関の受付等での省スペース化が可能に。さらに、相互連携機能を導入し、医療現場での使いやすさを追求するとしている。

同社は、今後も、医療現場をはじめ様々な現場に役立つよう、それぞれの現場の課題に寄り添い、顧客やPHC社を初めとするパートナーと共創しながらEnd to Endでのソリューション提供に取り組んでいくとのことだ。

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