長野県伊那市は、KDDIと「空飛ぶデリバリーサービス構築事業」としてともに実証を重ね構築した、ドローンによる商品配達を行う支え合い買物サービス「ゆうあいマーケット」を、伊那ケーブルテレビジョン(以下、ICT)と提供開始すると発表した。

ゆうあいマーケットは、ドローンによる配送だけでなく、利用者の見守りを行う集落支援員による陸送も実施する、新しいテクノロジーとマンパワーを融合したサービス。

ケーブルテレビの画面で午前11時までに注文された商品は、ドローンにより近隣の公民館まで配送され、利用者はドローンの着陸地点である近隣の公民館に荷物の受け取りにいく仕組みとなっている。

支払いはケーブルテレビ利用料と一緒に口座振替で支払うため、手間がかからず利用できる。

この配送用ドローンには、KDDIのモバイル通信ネットワークに対応し、目視外自律飛行、遠隔監視制御が可能なスマートドローンが使用されている。日用品など最大5kgまで積載し約7km離れた地点までの配送を行うことができるという。

新型コロナウイルス感染症拡大の影響が広がる中で、山間部に住む高齢者を中心に、3密を避けた新たな買物の手段を確立できるため、今後の活用が期待されているとのことだ。