NTTデータは、東京都千代田区大手町の新大手町ビルに、金融領域としてのラボ「SPLAB™(スプラボ)」を新たに開設したと発表した。
SPLABは、保険・証券・銀行など金融領域全体の顧客との横断的な活動を通じて、新しいサービスの創発支援を行う場となっている。
現代社会における課題や生活者のリサーチを行い、解決すべき問題を把握。それらの問題を生じさせている社会背景や定性的な要因を踏まえ、対処療法ではない面としての解決策を生み出し、その実現とビジネス化を目指すという。
また、上記の課題解決を、特に新規事業立ち上げや事業変革を目指す顧客とともに模索するという。解決手段として、同社サービスの活用やスタートアップ企業とのオープンイノベーション等によって、新たなサービスの創発を目指すとのことだ。
さらに、NTTデータの金融領域のデザイン人財を集結し、デザインケイパビリティーを強化。ニューノーマルなラボとして、リアルとオンラインのハイブリッドであるからこそ質の高い事業創発活動が実現する環境を提供するという。
昨今SDGsやESGといった観点が注目され、企業の事業活動としても、社会課題へのアプローチやそれを起点としたビジネス検討が重要となっている。
新型コロナウイルス感染症拡大などにより、VUCA(※)と呼ばれる、予測不可能な時代へと突入し、それによる社会構造そのものの変化への対応が、金融業界でも求められているという。
同社は、こうした社会の変化に対応し、ビジネスとしても持続可能な新たなサービスの創発を、金融領域の顧客とともに目指すラボを開設。
今後は、5年先、10年先に必要とされる複数の新しいサービス、ビジネスの創発を目標に、金融領域全体の顧客とSPLABを活用しながら社会変革に取り組んでいくとしている。
(※)VUCA(ブーカ):社会において未来の予測が難しくなっている状況を表している言葉