電動マイクロモビリティのシェアリングサービス「LUUP(ループ)」を展開するLuupは、ローソンが展開するコンビニエンスストア「ローソン」店舗に、小型電動アシスト自転車のシェアサイクルサービス「LUUP」のポートを導入すると発表した。

Luupは、街じゅうの電動アシスト自転車に、どこからでも乗れて好きな場所に返せるシェアサイクルサービス・LUUPを、渋谷区、目黒区、港区、世田谷区、品川区、新宿区の6エリアの一部で2020年5月25日より展開している。

サービス開始から約2か月が経過し、8割程度のライドが「30分以下」、6割程度のライドが「1~15分」の利用であったという。

2017年に国土交通省が発表した資料によると、港区を中心に都内で展開しているシェアサイクルサービスの平均利用時間は約37分であり、これらのデータから、人々がラスト・ファーストワンマイルの移動に電動アシスト自転車のようなモビリティを利用するニーズがあることがわかるとしている。

今回、同社はローソンにLUUPのポートを導入。既存のシェアサイクルサービスと比較して短距離移動に最適化されており、ローソン店舗の密度の高さとの相性が良いことから、今回の導入に至ったとのことだ。

なお、短距離移動に最適化されているのは以下の3点によるものだと考えられている。

短距離移動に適した機体設計

Luupが自社開発した「LUUP Cycle Lite(ループサイクル・ライト)」という小型電動アシスト自転車のモデルは、長距離の移動ではなく、短距離の移動に適した機体となっている。タイヤが小径で、快適さと安全性のために走行時の「軽さ」を追求しており、最高速度を抑えている一方で、坂道などを軽い負荷で登れるようアシスト力を強化。

高密度シェアの実現による「近場への移動」の利便性を向上

電動アシスト自転車が小型なため、ポートを自販機一台分のスペースにも設置することが可能。小さなスペースへのポート設置ができ、既存のシェアサービスに比べて様々なスポットにポート設置が行えることで、エリア内において最高密度でのポート設置が実現できる。

短時間ライドに最適化させた料金設計

利用料金は「初乗り10分100円、それ以降は1分ごとに15円」に設定。短時間なライド程、低い料金で利用することができる。

最初にLUUPポートを導入するローソンの店舗は、世田谷三軒茶屋一丁目店。8月4日から利用できるとのことだ。

同社は今後、ローソン店舗への導入を進めると同時に、ポートの拡大・機体台数の増加を順次行なっていくとしている。