富士通は、「GIGA(Global and Innovation Gateway for All)スクール構想」のもとで学校に導入されるWindowsタブレット上で活用可能な新サービス「future瞬快 コネクト」とオンライン学習環境支援サービスの無償提供を8月から開始すると発表した。
future瞬快 コネクトは、児童・生徒がタブレットを学校に持参し授業で使用する際や、学校からタブレットを自宅に持ち帰って学習する際に、ボタン一つの簡単な操作でネットワークの切り替えが可能となっている。
また、オンライン学習環境支援サービスは、先生がオンライン学習の開始日時や画面共有ソフトの接続先URLなどのオンライン学習に必要な情報を、自宅にいる対象児童・生徒に通知できる。
文部科学省では全国の小学校、中学校、高等学校、および特別支援学校などにおけるICT環境整備の推進を目指し、2019年12月にGIGAスクール構想を公表している。
さらに、4月には、新型コロナウイルス感染症拡大を受けて、オンラインでの学習環境を早急に整備するため、当初計画されていた2020年度から2023年度までの導入計画を2020年度中へと前倒しし、児童・生徒一人につきタブレットなどの学習用端末1台の配備を一気に加速することが公表された。
これらの施策によるハード面を中心としたICT環境の急速な整備に対応するため、教育現場では端末導入・運用管理の体制整備や、新たな授業スタイルの確立など、ソフト面での対応が急務となっている。
また、感染拡大の第2波、第3波による再度の臨時休校や、保護者の判断による児童・生徒個々人の登校自粛の可能性もあり、「withコロナ」対策として、学習を学校と家庭の区別無く実施できることが重要になるという。
同社は新たな課題に対し、先生や児童・生徒が負担なく端末を快適に使えるよう、学習用端末の持ち帰りやオンライン学習を支援するツール・サービスを順次提供するとのことだ。