Zホールディングス(以下、ZHD)は7月31日、2021年3月期第一四半期(2020年4月1日~6月30日)の決算を発表した。
第一四半期は増収増益。PayPayユーザー数は3,000万人を突破
同社の売上収益は、第一四半期2,738億円(前年比+14.8%)、営業利益は506億円(+40.0%)となっている。
売上収益の主な内訳(前年度差)は、ZOZO連結による増加が+336億円、イーブック+23億円、ワイジェイカード+22億円、一休が-35億円。
ZOZOを除いた売上収益は、2,402億円(前年比+0.7%)となっており、前年同期とほとんど変わらない結果となった。
なかでもコマース事業の成長と費用削減等が増益に寄与したという。ショッピング事業取扱高は3,793億円(前年比+85.9%)となり、コマース事業の営業利益が初めてメディア事業の利益を上回った。
ZOZO連結子会社化による拡大や「PayPayモールの拡大」、外出自粛に伴う巣ごもり消費および政府によるEC利用の推奨が大きく影響しているとのことだ。
また、クレジットカード取扱高は5,563億円(前年比+31.3%)となった。外出自粛により旅行や外食での利用が減った一方、「PayPay」とのシナジー効果により増加したという。
PayPayの決済回数(四半期)は4億2,850回(約9倍)、加盟点数(四半期末時点)231万カ所(約2.9倍)、登録者数(四半期末時点)3,004万人(3.5倍)となり、各KPIは堅調に成長しているという。
第一四半期のコマース事業は緊急事態宣言の発令および政府のキャッシュレス施策の影響もあって伸長したが、同社は巣篭もり消費の緩和、同社ポイント還元プログラムの変更に伴い、今後の成長率は減速するとみている。