アシックスが、飛沫の拡散を抑えながら快適な呼吸ができるよう独自のテクノロジーを搭載したランナー向けマスク「ASICS RUNNERS FACE COVER(アシックスランナーズフェイスカバー)」を開発したと発表した。

9月中旬からアシックス直営店、アシックスオンラインストアなどで発売する予定で、メーカー希望小売価格は3,800円+税。

今回のマスクは、ランナーが快適に呼吸しながら自身が持つパフォーマンスを最大限に発揮できるよう、独自の技術を盛り込み設計したのが特徴であるという。アシックススポーツ工学研究所でランニング中における呼吸の量や頻度、飛沫の距離などを研究、分析して開発されたとのことだ。

今回開発された真楠の主な特徴として、呼吸がしやすいよう、マスク本体と口との間に適度な空間をもたせた立体設計になっている。

また、マスク本体を2層構造とし、外層は、マスク内にこもった熱気を吸収し乾燥させることで不快なムレ感を軽減。リサイクルポリエステルを約31%配合した、抗菌加工を施した速乾性に優れた素材を採用している。

内層は、マスク下部にメッシュ素材を配し、呼気を下方に排出する構造にすることで、飛沫の拡散を抑制しながらマスク内の通気性を追求したという。

アシックススポーツ工学研究所の実験では、走行中に「ASICS RUNNERS FACE COVER」を着用していても、マスクをつけていないと感じるような優れた通気性と快適性があることが確認できたとしている。

これにより、ランナーは早いスピードで走っても、パフォーマンスを阻害することなく走行が継続できるとのことだ。

なお、同社は今回のマスク開発にあたり、定期的にエクササイズを行っている世界12カ国の男女14,000人を対象に調査を実施。

その結果、世界で68%(日本で54%)の人が、今まで以上に健康維持が重要であると答え、世界で79%(日本で60%)の人が、一般的なマスクを着用してランニングするのは、息苦しく、着用感も不快であるという答えであったとしている。

また、世界で53%(日本で54%)の人が、エクササイズ中に快適なマスクを着用できれば、安心して快適にエクサイズに集中できるだろうと答えたとのことだ。

同社の執行役員兼アシックススポーツ工学研究所長である原野健一氏は、「ランニング中に自身や周囲の人に配慮することはとても重要ですが、多くの人は、マスクを着用してランニングをすることに不快感や息苦しさを覚えています。ランニング中に身体的にピークに達した状態でも快適に呼吸できるよう、当社のテクノロジーとイノベイティブな設計により「ASICS RUNNERS FACE COVER」を開発しました。」とコメントしている。