大阪市高速電気軌道(以下、Osaka Metro)、関西電力、東芝キヤリアは、8月1日からOsaka Metro千日前線日本橋駅で、スマートエアフローシステムを活用した駅空間の快適性向上の実証実験を開始すると発表した。

スマートエアフローシステムを鉄道施設で活用した実証実験は日本初であるとのことだ。

Osaka Metroでは既に全133駅に冷房設備を整備しているが、利用者へさらなる快適な駅空間を提供するため、空調環境の改善に継続して取り組むとしており、今回3社が協力し、実証実験を行うという。

同実証実験では、スマートエアフローシステムをホーム階に設置。利用者が冷たい気流感を得ることで涼しさを感じることができるよう試験的に導入するとしている。

なお、期間は8月1日から31日。

各社の役割として、Osaka Metroは同実証実験用のスペースの提供および設備運用者としてのユーザー評価を実施。関西電力は、設置前後のホーム階の気温・湿度・気流等を計測し、利用者の意見を収集した上で、省エネ性を評価する。また、東芝キヤリアは、同実証実験で使用する機器の提供および取付・撤去工事を実施するという。

実証実験を通して、3社は駅ホームにおけるスマートエアフローシステムの実用化に向けた課題抽出や設計基礎データを得るとともに、利用者の満足度向上および効率的な空調システム構築による省エネ・省CO2社会の実現を目指すとのことだ。