三菱自動車は、同社が強みを持つ地域・商品に経営資源を集中投入する2022年度までの新中期経営計画「Small but Beautiful」を発表した。
同計画は、計画年度後に会社の持続的な成長を実現させるため、経営基盤を安定させる構造改革であるコスト改革と収益力改革に重点を置いているという。このために、これまでの全方位拡大戦略から方針を転換し、集中と選択をさらに加速。
また、その上で構造改革をやり切り、同社が競争力のある領域をさらに強化し、同計画において確実に収益を上げられる体質への転換を実現するとのことだ。
なお、同計画の主な取り組みは以下の通り。
- 固定費を2019年度比20%以上の削減、さらに集中投資で収益力を向上
- アセアンに経営資源を集中し、同市場のマーケットシェア11%超に拡大
- アセアンに続く第2の柱として、アフリカ・オセアニア・南米市場を開拓
- 2022年度までに新型車投入により環境対応車(PHEV・EV)のラインナップを強化、2022年度以降もアセアンでピックアップトラック・SUV・MPVなど新型車を投入
具体的な施策は、生産能力・販売体制・商品ラインナップの見直しや、固定費の大幅削減など。
同社の強みのあるアセアン地域に経営資源を集中投入し、三菱自動車らしい自社開発のPHEVやHEVといった環境技術と4WD技術の強化に加え、アライアンス・パートナー技術を活用した世界最新レベルのクルマを提供する。
これによって、収益力を高め、技術を結集し、人とクルマと自然が共生する社会の発展のための環境にやさしいクルマを提供していくとしている。