エーザイとディー・エヌ・エーの子会社であるDeSCヘルスケア(以下、ディー・エヌ・エーグループを総称してDeNA)は、エーザイが構築を進めている認知症領域のデジタル・プラットフォームについて、その基盤となるアプリの共同開発および認知症領域の課題解決・支援を目指す業務提携契約に基づき、認知症に備えるためのブレインパフォーマンスアプリ「Easiit(イージット)」(以下、Easiitアプリ)の提供を開始したと発表した。
Easiitアプリでは、ユーザーの歩数・食事・睡眠・体重の記録(ライフログ)をもとに、週替りで食事内容や運動(歩数)などに関する個別推奨メニューが提示され、それらのメニュー実施記録から、ブレインパフォーマンスによい行動や習慣について独自のスコアリングが行われる。
特に食事の記録については、食事写真をアップロードすると、自動で料理メニューを判定し、カロリーと11栄養素を年齢性別に合わせた基準値とともに表示するため、食事管理を手軽にすることができるという。
また、アプリを利用するたびにEasiitマイルが貯まり、貯まったEasiitマイルはギフト券などへの交換が可能。他にもウェアラブルデバイスとの連携、睡眠時間の記録などの機能を通じ、Easiitアプリは、ブレインパフォーマンスに良いと考えられる習慣づくりを支援するとのことだ。
今後、Easiitアプリには、現在エーザイが法人向けに発売しているブレインパフォーマンスをセルフチェックするためのデジタルツール(非医療機器)「のう KNOW ™」とのデータ連携機能が9月末頃搭載される予定。また、離れて暮らすご家族と一緒に使う新機能の追加も予定としている。
さらに、認知症プラットフォームEasiitでは、日常生活データに加え、医療データと連携する機能(非医療機器として)についても将来的な搭載に向けた検討を予定しているとのことだ。