ドワンゴは、同社が運営する動画サービス「niconico」の新たなバージョン名を「(Re)」(読み方:あーるいー)に決定したと発表した。
約2年ぶりのバージョン変更となる今回、機能改善に集中してきた現在のバージョン「く」(読み方:クレッシェンド)の時代から、ワクワクする体験の提供を目指すこれからのニコニコを、あらためてユーザーと一緒に作っていくための第一歩として、17番目となる新バージョンの名称を初めてユーザーから募集した。
バージョン名のテーマは「リメイク」とし、6月30日から開始した募集には総数3,915件の応募があり、その中から運営が選定した4つの候補(Re / 〇 / 在宅 / 春)でユーザー投票を行った結果、得票数4,221票で「(Re)」に決定したという。
新バージョン名のサイト反映に先立ち、7月27日に以下の6つの新機能を追加。また、8月9日からは「リメイク」の本格始動とし、継続的に新機能の追加や改善を行うという。8月9日から開催される「ニコニコネット超会議2020夏」の開幕にあわせ、niconicoのサイトに反映されるとのことだ。
・いいね!機能
投稿動画に1人1回「いいね!」ができる。また動画投稿者は、「いいね!」をしたユーザーに対し、設定した「お礼メッセージ」を送ることが可能に。
・かんたんコメント機能
ワンタップ(ワンクリック)でコメントが入力できる機能。通常のコメント入力よりも手軽になり、ニコニコに不慣れなユーザーでも、コメント機能を楽しめる。
・投稿者アナリティクス
投稿動画の詳細な分析ができる機能。視聴ユーザーの年齢・性別といった基本情報のほか、「他に見ている動画」や「どこから流入してきたか」を確認できる。また「コメント分布」機能では、動画内で一番コメントが盛り上がったところはどこかを分析することができる。
・【生放送】二次会機能
ニコニコ生放送の同じ公式番組を見ていたユーザーが集まり、番組の感想や思いを、コメントを通して語り合える「二次会番組」の作成が可能に。
・【生放送】部屋の統合
ニコニコ生放送ではこれまで、「アリーナ」や「立ち見」など500人ごとに部屋が区切られ、その部屋の中でのみコメントの共有されていたが、それらの部屋を1つに統合し、全員が同じ部屋で、同じコメントを見られるようになる。
・【生放送】AIによるコメントフィルタリング
ニコニコ生放送はこれまで、荒らしコメントに対して「NG機能」「NG共有機能」「運営指定のNGワード」という機能で対応をしてきた。これに加え、ドワンゴが独自開発した人工知能(AI)を用いてコメント分析を行い、不適切なコメントが自動で非表示になる機能を実装する。