江崎グリコ、カカオ豆の調達先「ガーナ共和国」で支援を実施

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江崎グリコは、チョコレート製品の主原料・カカオ豆の主要調達先であるガーナ共和国において、新型コロナウイルス感染症に関連する支援取り組みを実施したことを公表した。

取り組みは、同国の都市部と地方部で実施。都市部では日本向けマスクの製造を現地に委託することで雇用支援を行ったという。

都市部での雇用支援の取り組みは、DOYAとNPO法人Dooooooooとの3者共同で実施。

DOYAは、ガーナなど西アフリカの伝統的な素材を取り入れながら、日本でアパレル製品の企画、製造、販売を行うアパレルブランド「CLOUDY」を運営しており、また、アフリカの子どもたちの未来を応援するDooooooooの運営も行っている。

今回の3者での取り組みは、同社が日本向けにマスクを1,000枚発注し、そのマスクをDOYAが現地工場で生産することで現地に就労を提供。

さらにDOYAがその収益の一部をDooooooooに寄付し、同法人が西アフリカの各地で展開している「Beat the COVID-19」に充てられたとのことだ。

同社の工場では、都市部の中でも特に経済的困窮に瀕している障がい者やシングルマザーを中心に雇用している。

また、今回の収益による「Beat the COVID-19」は、新型コロナウイルスの被害が深刻な地域の1つであるガーナのAgbogbloshie地区で7月23日行われた。

同地区は、新型コロナウイルスによる被害が大きな地域で、経済的困窮により食べる物に困ったり、マスクなどの衛生用品が個人に行き届いていないなどの状況が続いており、それを解消するため約1,000人分の支援物資を配布したとのことだ。

一方、地方部ではカカオ豆の生産地域に対し、衛生用品の物資提供とあわせ、井戸造成の支援も実施することで衛生状態の改善に向けた取り組みを行っているという。

立花商店と共同で地方部での衛生環境改善支援を行い、ヘルスセンターへの医療用物資提供、感染拡大防止のために農家への布マスクと石鹸を配布、井戸採掘による衛生環境改善を実施。

なお、今回支援を行ったのは、同社がカカオ豆を調達している地域の一つであるAssin North及びAssin South地区。

同社は今回、新型コロナウイルス下で困窮するガーナ共和国に対し、その改善に向けた一助となるべく、都市部での雇用支援、地方部で衛生改善支援を実施したとしている。

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