全米バスケットボール協会(以下、NBA)は、2019-20シーズンの再開に向けた、会場および放送の機能強化のための多次元計画を発表した。
フロリダ州オーランドのウォルト・ディズニー・ワールド・リゾートにあるスポーツ施設の複合体である、ESPNワイド・ワールド・オブ・スポーツ・コンプレックスに、ファンが来場することはできないが、コートを囲む17フィートのビデオボード「Michelob ULTRA Courtside」に、NBAファンを300人招待するという。
この招待は、Microsoft Teamsの「Togetherモード」を使用。放送を通じて見られる共有の視覚空間にファンを集め、仮想体験を作成するとのことだ。
NBAとMicrosoftとの戦略的提携の結果として初めてのライブ配信であるこの新しい体験により、NBAファンは、自宅で快適かつ安全に声援を送ることができ、自分以外の観客もバーチャル空間で確認できるため、満員のバーチャルスタンドを見ることができる。
また、選手は、コートをドリブルし、ファンのリアルタイムの反応を確認しながら、エネルギーとサポートを実感できるという。
同会場では、放送パートナーのESPNおよびターナースポーツと協力して、ロボット形式のカメラを含む30台以上のカメラをコートの近くに配置。ファンが普段、現地でアクセスできない場所にて、これまでにないカメラアングルを提供する。
また、コートの周りのマイクは、シューズのきしみ音やボールの跳ね返りなど、床からの強化された音をキャプチャし、会場の様子を再現するという。
さらに、SNSを使った応援方法もあり、NBAとターナースポーツが共同で管理するNBAデジタルは、NBAアプリとNBA.comを介して、NBAリーグパスとNBA TVでカスタマイズされた視聴オプションを提供するとしている。
なお、Microsoft Teamsは、今回NBAとのパートナーシップにより、Togetherモードの新機能を搭載した新たなファン体験を発表。
同モードでは、AIセグメンテーションテクノロジーを使用し、会議室やコーヒーショップ、アリーナなどの共有背景に人々を集める機能。
Microsoft365のJared Spataro氏は、「NBAとのパートナーシップの中核は、ファンにコートの内外で次世代体験を提供することです。再びゲームを楽しみ、新しいファン体験の一部となることに興奮しています。Togetherモードは、ファンがゲームにつながり、ゲームに没頭できるようになり、チームがアリーナにいなくてもファンのエネルギーを感じるのに役立つことを願っています。」と述べている。