米TikTok、2億ドルのクリエイター基金を設立 YouTubeへの人材流出懸念か

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米TikTokが、クリエイターをサポートするために、2億ドルのTikTokクリエイター基金を立ち上げることを発表した。

同基金は、TikTokへの投稿を通じて生計を立てることを目標としているクリエイターを支援するもの。

金額や支払い頻度については明示されていないものの、今回の新しいプログラムにより、動画の制作に対して直接支払いを受けることができるようになるという。

資金を申請するクリエイターは18歳以上で、常にオリジナルの動画を投稿し、TikTokのコミュニティガイドラインに準拠したコンテンツを作成する必要があるとのこと。必要フォロワー数などは発表されておらず、米国のクリエイターは、8月に資金の申請が可能となる。

なお、同社はこのプロジェクトをグローバルに拡大することを目指しているとしているが、その時期については明言していない。

近年、TikTokはクリエイターを金銭的にサポートする取り組みを積極的に実施しており、TikTok LIVEストリームなどにより、TikTokでの収益を得られるように動いてきた。

しかし、現在TikTok LIVEストリームとスポンサー付きの動画以外での収益を得る方法はなく、今回のプロジェクトも、クリエイターがチャンネルに広告を掲載して各動画を収益化できるYouTubeにクリエイターが流出することを防ぐための取り組みだと考えられる。

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