米Facebookは、Instagramにて、ユーザーが個人的な目的のために資金を調達する新たな方法を導入したと発表した。

同ツールは、すでにFacebook上では利用でき、Instagramでは、まず米国、英国、アイルランドにて簡単なテストを開始するとしている。Instagramの寄付ステッカーを通して、募金者に寄付できる国に住んでいる場合は、個人募金者にも寄付することができるという。

2020年1月以来、ユーザーは、新型コロナウイルスと人種的正義の募金活動のために、InstagramとFacebook全体で6,500万ドル以上の資金を集めた。また、過去30日間で、Instagramへの寄付は米国で倍増しているとのことだ。

この内訳としては、Black Lives Matterの抗議者のために医療機器を購入するために資金を調達する人々や新型コロナウイルスの影響を受ける黒人が所有する中小企業の再建、人種的正義に関連する教育リソースへの資金提供など。人々は関心のある原因の支援を熱望しているという。

パーソナル募金活動を作成するには、「プロフィールの編集」、「募金活動の追加」、「資金調達」の順にタップ。写真および募金活動のカテゴリを選択し、詳細を追加し、自身のストーリーを伝えることで他人に寄付を促すことができ、寄付金決済処理会社Stripeの情報を入力。

情報を送信し、募金活動の審査を受けレビュープロセスを行い、承認され次第資金調達を開始。各募金活動は30日間となっているが、延長も可能であるとのことだ。

なお、募金活動を行うことができるのは、18歳以上であるとしている。人々が募金活動に寄付するとき、寄付する側は情報を隠すことを選ぶこともできるが、募金を募るユーザーは、寄付してくれたユーザーのユーザー名、プロフィール、寄付金額を見ることができるという。

同社は、今後数か月で、InstagramのPersonal Fundraisersを米国、英国、アイルランドで拡大し、Feed and Storiesで募金活動を簡単に共有できるようにするとしている。