カネカグループ会社、培養脂肪幹細胞を用いた乳房再建治療を開始

カネカのグループ会社であるバイオマスターが運営するセルポートクリニック横浜は、培養脂肪幹細胞を用いた乳房再建治療(以下、培養CAL®)を7月8日より開始したことを発表した。

新たに提供を開始した培養CAL®は、事前に患者から少量の脂肪を採取してその中に含まれる幹細胞を培養し、移植する脂肪に加えて治療を行われる。

取り出す脂肪量が従来のCAL®と比較して少ないことから、これまでCAL®を受けることができなかった体脂肪の少ない患者にも治療が可能になったとのことだ。

培養CAL®により乳房再建の選択肢を広げることで、乳がん患者の生活の質の向上に貢献するという。

セルポートクリニック横浜は、2006年の開院以降、乳がん治療後の乳房を再建する治療として東京大学と共同開発したCAL®による治療を提供してきた。

今後は、臨床研究の結果を踏まえ、乳がんの術後の乳房再建のほか顔の変性疾患や豊胸などにも培養CAL®を応用し、軟部組織再建の新しい治療を提供していくとのことだ。

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