博報堂の専門組織「博報堂ブランド・イノベーションデザイン」は、組織開発の効果を可視化する指標「Creative Growth Index(クリエイティブ・グロース・インデックス)」を開発したと発表した。

Creative Growth Indexでは、従業員の意識や組織の実態を測る様々な項目を「パーパス・ビジョンに従う行動」「クリエイティブな行動」「関係の質の良さを示す行動」「オープンイノベーションに適した組織風土」「効率や機能優位を重視した行動」「業務評価およびその実感」という6つの指標に整理。

この指標を用いた分析を通じて、企業のクリエイティブな組織風土づくりを支援するソリューションを提供する。

各指標の数値を、世の中の基準値や施策前後で比較することで投資対効果を可視化するとともに、指標間の相関関係をもとに「どのような施策を講じれば、どのような成果が得られるのか」、「どのような意識変化を起こせば、どう組織が変わるのか」などの具体的な方針を導き出していくことで、企業のクリエイティブな組織風土づくりを推進するとのことだ。

近年、イノベーションを生み出しやすい組織や、従業員とチームの潜在能力を引き出す組織など、クリエイティブな組織風土づくりへの注目が高まっている。

こうした中で博報堂ブランド・イノベーションデザインでも、様々なクライアント企業に対して、クリエイティブな組織風土をつくるコンサルティングやインナーブランディングの支援を行っている。

一方で、こういった活動は、実際にどの程度組織が変わったのかという成果や、何を行えば目指す成果が得られるのかという活動の相関関係を客観的に評価・把握することが難しく、投資対効果の見えにくさから、活動が継続しないケースも少なくないという。

こうした課題を解決するため、博報堂ブランド・イノベーションデザインは、独自の定量調査に基づき、組織開発に取り組む企業各社が共通で活用できる指標Creative Growth Indexの開発に至ったという。