第一三共ヘルスケアは、自分自身で健康を守り対処する「セルフケア」という考え方が人生100年時代を迎えつつある日本において重要なテーマになることを見据え、20代〜60代の働く人、男女1,000人を対象に「健康とセルフケアに関する実態調査」を実施しその結果を発表した。
調査結果の一部によると、以下のとおりとなっている。
- 有休取得日数は年間平均9.4日。1日も取らなかった「有休0日」の人は16.7%
- 86.5%が「体調不良でも出社することがある」
- 仕事を休む基準の体温は「38.0℃」
- 体調不良でも出社するのは、「同僚に迷惑をかけたくない」 「仕事への責任感」などが理由
- 「65.0歳まで働きたい」という回答が最多
有休取得日数は年間平均9.4日。1日も取らなかった「有休0日」の人は16.7%
勤務状況について尋ねたところ、1カ月の労働時間は平均で160.6時間、残業時間は15.6時間だったという。また、1年間の有給休暇の取得日数は平均で9.4日とになったとのことだ。
なお、有休取得日数が「0日」と答えた人は16.7%存在し、年代別に見ると、年代が上がるごとに有休取得0日の割合が高くなる。一方、平均有休取得日数が増加していることから、取得状況の二極化が進む様子がうかがえるという。
86.5%が「体調不良でも出社することがある」
体調不良時の出社実態について質問したところ、「耐えられる程度の体調不良であれば出社する」と答えた人は77.5%、「人に引き継げない仕事があれば出社する」のは72.9%、「医療機関でインフルエンザなどの感染症でないことが分かれば出社する」は61.0%。
この3つのうちいずれかで出社すると答えたのは86.5%に上り、多くの人が体調不良を押しても出社する意向であることが明らかになったという。
仕事を休む基準の体温は「38.0℃」
また熱が何度あれば仕事を休むかと聞いたところ、38.0℃という回答が最も多くなりました(平均値では37.8℃)。
なお、体調不良時に会社を休んで療養することを優先するか否かを聞くと、 「療養を優先」(当てはまる+やや当てはまる)と答えた割合が53.3%にとどまり、46.7%は療養よりも仕事を優先する実態がうかがえるという。
体調不良でも出社するのは、「同僚に迷惑をかけたくない」 「仕事への責任感」などが理由
体調不良でも出社すると答えた865人に出社する理由を聞くと、「同僚に迷惑をかけたくない」(56.5%)、「仕事に対する責任感」(53.3%)、「得意先や顧客に迷惑をかけたくない」(33.9%)などが挙げられた。
この結果を性・年代別に見ると、女性の20代(73.3%)・30代(74.7%)は「同僚に迷惑をかけたくない」という回答が多い一方、男性の20代(16.3%)・30代(15.4%)は「評価に影響する」という理由が他の世代に比べて高くなっており、同じ若い世代でも気にかける点が異なることが浮き彫りになったとのことだ 。
「65.0歳まで働きたい」という回答が最多
何歳まで働きたいと思うか聞いたところ、65.0歳という回答が最も多くなったという。70歳になっても元気に働くことについて、自信があるという人が36.6%で、約6割(58.4%)が「自信がない」と答えている。
また、「就労において健康がますます重要になると思う」(90.9%)、「高齢でも元気に働ける人が重用されそうだ」(83.7%)と感じており、働く
人のほとんどが健康の重要性を認識しているという。
調査概要
■実施時期:2020年3月4日(水)~ 3月5日(木)
■調査手法:インターネット調査
■調査対象:全国の20代〜60代の働く男女1,000人
- <参照元>
- 第一三共ヘルスケア『人生100年時代 働く人を対象にした「健康とセルフケアの実態調査」』