凸版印刷は、新型コロナウイルス感染症拡大抑止策としてイベント向け感染症対策ソリューションの提供を開始した。
5月より提供を開始しているマスク着用有無や混雑検知をAIカメラで自動判別する「AIカメラを活用した感染症拡大抑止サービス」に、発熱検知の新たな機能を追加した「AIカメラによるマスク装着・発熱検知・混雑検知サービス」と、イベント来場後の感染症拡大抑止策を目的とした「感染発生情報のLINEを活用した配信サービス」を提供することを発表した。
AIカメラによるマスク装着・発熱検知・混雑検知サービスは、イベント来場者に対しAIカメラを活用しマスク装着有無/発熱有無を自動で判定し、未装着や発熱の場合は受付にアラートを表示するというもの。
これにより、来場時のマスク装着徹底や発熱者の発見を効率的に行うことが可能になるという。
AWLと協業することでAIカメラを活用した画像解析により判定を行い、また、同様の技術を用いて人口密度を計測する混雑検知も可能となる。
感染発生情報のLINEを活用した配信サービスは、イベント会場に設置されているポスターや掲示物上のQRコードをスキャンすると来場者がLINE公式アカウントに友だち登録され、感染が発生した際にイベント主催者から一斉に感染情報を配信できるという仕組み。
イベント会場で個人情報を扱うことなく、来場者に対し感染情報を伝達できるとしている。
同社は、イベント開催時における感染リスクを少しでも軽減するため、同サービスをイベント向け感染症対策ソリューションとして開発するに至ったとしている。
今後、同ソリューションをイベント事業者や企業へ向けて拡販し、イベント事業とデジタルマーケティング事業に関する幅広い経験・ノウハウを活かしデジタル・リアル双方のアプローチで安全・安心なイベント運営の実現を目指す方針を示している。