マイナビが、高校生向け総合オンライン学習サイト「locus(ローカス)」をオープンしたと発表した。

locusは、企業へのフィールドスタディ(職業体験)を中心に、事前学習と事後学習を含む学習プログラムによって、企業のつながり(サプライチェーン)や課題解決(イノベーション)を学ぶことができる、高校生を対象にしたオンライン学習サイト。

企業は、同サイトを利用する高校生へ、フィールドスタディの機会を提供することで、早期の認知形成や地域貢献、将来的な人材還流に取り組むことができるとしている。

マイナビが実施した2021年卒大学生Uターン・地元就職に関する調査によれば、現在、大学生・大学院生の地元就職希望率は48.7%で、ここ10年で最低の数値となっているという。これに加え、就職活動をする学生の大都市志向が強まっており、地域の未来を支える人材不足は大きな課題となっている。

また、新しい生活様式が求められている社会情勢や、来るSociety5.0時代の到来に向けて、課題解決力を育む学習の重要性が増しているという。

こうした背景を踏まえ、locusでは、進学や就職を検討する高校生を対象に、地域企業を舞台にした探究学習の機会を提供。

これにより、高校生の将来のキャリアを見据えた学部・学校選びを促進し、ネームバリューや企業規模に左右されない就職時の企業選択や将来的な地域への人材還流と定着を目指すとのことだ。

locusはまず、2020年度に北海道からスタート。今後、仙台市・前橋市・浜松市・熊本市ほか、順次全国へと拡大していくとのことだ。