日本マイクロソフトは、1人 1台の学習者用端末の導入とキッティングのコストと工数を劇的に軽減した無償の端末展開支援サービス「GIGA スクール Windows PC 導入展開パック」を、Microsoft 365 Education GIGA Promo(以下、GIGA Promo)およびGIGAスクール対応PCを導入する顧客を対象に、パートナー企業と連携して提供開始することを発表した。

なお、これは、現在の新型コロナウイルス感染症の環境下における新しい学習環境の整備を支援するためであるとしている。

日本国内において、緊急事態宣言時に多くの児童・生徒・学生が自宅等でのリモート学習を余儀なくされ、文部科学省は、そのための環境整備として「GIGA スクール構想」の加速を発表している。

また、GIGAスクール構想は、1人1台の学習者用端末の出荷・導入を、急遽令和2年度の単年度に繰り上げるとしており、デバイスの供給やマスターイメージ作成・イメージ展開・管理用サーバーの構築といった従来のキッティング手法における導入工数とコストが大きな障害になると指摘されているという。

この状況を受け、日本マイクロソフトは、これらの学習インフラの整備を支援するため、販売パートナー企業およびデバイスメーカー各社と連携し、1人1台の学習者用端末の導入におけるコストと工数を劇的に軽減するGIGA スクール Windows PC 導入展開パックを無償で提供すると発表。

これにより、全国約958万人の小中学生に一分一秒でも早く学習用端末を届け、新しい学びの環境整備に貢献することを目指すとのことだ。

同サービスでは、日本マイクロソフトが「クラウド展開センター」を設置し、児童・生徒に必要な初期アカウントをGIGA Promoに含まれるAzure Active Directory上に無償で作成するとともに、Microsoft Teamsを活用したリモート支援を行うという。

また、端末管理ツールなどの初期設定を無償で実施。これにより各地現場で実際に作業にあたる人的リソースと工数を削減し、端末導入展開作業をサポートするとのことだ。