サイバーエージェントは、ユーザーの行動予測機能を搭載したAIエンジン「AIR TRACK AI」のアップデートを行い、業種別でのユーザーの来店頻度の違いを考慮した来店予測モデルを追加したと発表した。
昨今、人々の購買行動はオンライン上の情報に大きく影響を受けている。これに伴い、小売店舗・メーカーではデジタルチラシを活用した販売促進が進んでいるという。
AIR TRACKは、こうした状況を受け、よりユーザー毎に最適化されたデジタルチラシの実現に向けて、業種による来店頻度の違いを考慮した来店予測モデルをAI予測エンジンであるAIR TRACK AIに追加。
なお、追加されたのは、「スーパーマーケット」「総合スーパー」「ドラッグストア」「アパレル」「ファミレス」「家電量販店」の6業種における来店予測モデル。
日用品および食材・飲料を販売しているスーパーマーケットと、テレビ・パソコン・オーディオ機器などの家電製品を販売している家電量販店では、訪れるユーザーの来店頻度や行動傾向が異なる。このような業種別での来店者の行動傾向の違いを加味したモデルを追加することで、広告コンテンツに最適なAI予測モデルを自動で適用し、店舗への送客の最大化を図るとのことだ。
また、すでに同モデルを適用して配信したデジタルチラシでは、アップデート前の配信と比較して来訪効率がスーパーマーケットで約200%、家電量販店で約150%へと向上し、結果として来店単価の大幅な削減に繋がったという。
同社は、デジタル領域の知見を活かすことで小売業のDX推進を図るとともに、AIを活用したサービス提供により、デジタル販促の効果最大化および新しい顧客体験、店舗価値の創造に努めるとしている。