日本電気(以下、NEC)は、石坂産業と協業し、再資源化処理を行なう石坂産業のプラントにおいて、最新のICTやローカル5Gなどのネットワーク技術を導入し、省人化や安心・安全などを推進する取り組みを開始した。
同取り組みにおいては、資源リサイクルの先進企業である石坂産業に加えて、ローカル5G構築やAI実装を積極的に支援するインテルも参画。
異業種間連携を進め、各社のノウハウ・技術を結集し新たな未来型価値を創出するとしている。
今後3社は共同で実証実験を行い、2020年度下期以降順次、本格導入を進めていく予定とのことだ。
協業の第一弾として7月より、トラックで搬入される廃棄物の自動容積計測の実証実験を実施。
現在、持ち込まれる廃棄物は、担当者によるメジャーを使用した容積測定と等級品目によって処理費用を決定しているが、実証ではレーザーセンサを用いた自動容積推定技術により、一定の精度を保ちながらスピーディな容積推定を行うという。
将来的には映像による等級品目の分析を組合せることで査定の遠隔・自動化を実現するとしている。
また、第二弾以降の取り組みとして、ローカル5Gを活用した重機による廃材処理作業の遠隔操縦や自律運転、プラント処理の映像監視など3社の共創によりアイデアを創出・検討していく方針を示している。
NECは「NECは、本協業により石坂産業が取り組むSDGsに対して最新のICTで貢献し、さらなるSDGsの推進を進めていきます。」とコメントしている。