ドコモとサン電子は、ARスマートグラスと5Gネットワークを用いて、リモート環境から現場に的確な指示を出せる遠隔作業支援ソリューション「AceReal® for docomo」を法人向けに提供開始すると発表した。

AceReal for docomoは、ARスマートグラス、業務支援アプリケーション、サポートサービス、「クラウドダイレクトTM」がセットとなり、遠隔からの現場作業を支援するソリューション。

現場作業者がARスマートグラスを装着し、現場の映像や音声を遠隔支援者にリアルタイムに伝送するだけでなく、ドコモのネットワーク内に設置したクラウド基盤「ドコモオープンイノベーションクラウド®」上にある業務支援アプリケーション「AceReal Apps」を活用することで、支援者は作業者が必要とするマニュアルや、作業指示を書いた現場画像等をARスマートグラス上に表示させることができるという。

利用シーンは、主に製造業における製品の保守メンテナンス業務や、電気・ガスなどインフラ業における設備点検業務、農業におけるベテラン農家から新人農家へのノウハウ伝達などを想定しているとのこと。

同社は、このような業務では、これまでベテランの作業者がスキルを伝達する相手と現場に同行することが多かったと想定されるが、同サービスを活用することで、業務の効率化や出張コストの削減、また新型コロナウイルス感染症対策に有効であると考えているという。

さらに、同サービスは、「クラウドダイレクト」に対応した通信回線やARスマートグラスの初期設定、導入後のサポートなどもワンパッケージで提供するため、よりセキュアかつ低遅延に利用できるとしている。