CambrianRoboticsは、自社の「obniz(オブナイズ)」が、星野リゾートにて導入された3密回避を目的としたデバイスの開発プラットフォームに採用されたと発表した。
obnizは、通信やセキュリティをパッケージ化したIoTプラットフォーム。同プラットフォームを使用したことで、要件に合わせアジャイル的に修正および調整を繰り返しながら、開発に着手して6週間という短期間で、複数拠点での運用開始を実現したという。
今回の開発は、宿泊施設の感染症対策が目的であったため、開発速度を重要視したという。
Webアプリケーションの開発は星野リゾート、センサーデバイスの開発はMAGLAB、IoT通信の管理機能はSORACOMが担当し、データの転送やメンテナンス性の向上目的にobnizが採用された。
また、MAGLABが開発したセンサーデバイスの中にobnizOSを搭載。obnizOSとobnizCloud間は自動で接続され、いつでもデバイスと通信が可能な状態になる。これにより、リアルタイムで通信を行い、人数カウント情報やマイコンのファームウェア情報をやり取りすることができるという。
なお、3密回避のためのソリューションでは、センサーで取得したデータを元に、同じく短期間で星野リゾートにて独自に開発されたアプリケーションによってスマートフォンからWebブラウザでリアルタイムに混雑状況を確認できる。
大浴場やレストランなどに行く際、宿泊客自身が事前に混雑の把握ができ、行動の参考に役立てられるとのことだ。
また、これによりスタッフが現場に常駐しなくても、混雑状況を共有できるようになり、人員配置の最適化も図れるとしている。