オープンハウスは、AIとPRAを掛け合わせた業界初となる物件チラシ全自動作成システムを開発し、運用開始を発表した。
同システムを活用することで、物件を探す人は不動産の人と接触することなく、物件探しを進めることができるという。
また、従来手作業で作成していたチラシを完全自動化し、作成業務を年間約2,880時間、広告審査時間を約900時間削減することができる。これにより、不動産業界の従業員はリモートワークが可能になり、働き方改革にも寄与するとのことだ。
同社はこれまで、AI・RPAを活用した先進的なシステムを自社内で開発することで、業務改革を推し進めてきた。
同システムでは、音声やテキストチャット等によりロボットに該当物件名を伝える。RPAでチラシ作成に必要な情報をロボットが自動で社内システムから収集した後、AIが物件チラシを自動で作成。
広告審査も僅かな操作でオンラインにて完結されるため、チラシの作成から審査までの過程において、出社せずに自宅等からのリモートワークでも対応可能であるとのことだ。
また、「立地」「価格」「間取り」「学区」などの、ユーザーに薦める強調ポイントを変えた様々なバリエーション最大14パターンを作成することができ、ニーズに合わせたチラシを選んで使用が可能に。
さらに、オンラインチラシから営業担当に電話・LINE・メールをダイレクトにすることができる機能を備えているため、ユーザーは自宅でも読み取った物件チラシを見てスムーズに問い合わせができるという。
なお、同システムは内製開発によりオープンハウス社員のみで開発。チラシデザインはオープンハウスグループ会社のPLUS-D社が担当しているとのことだ。
今後同社は、AIが作成するチラシのバリエーションを更に増やしていく他、同技術を対面営業だけでなくメールやLINEなどのSNSにも展開し、ニーズも多様化する現代においてユーザー満足度の高い営業・接客を支援するIT活用の拡大に取り組んでいくとしている。