大日本印刷(以下、DNP)は、ICタグ(RFID)の導入に向けた効果検証を効率的に実施できるトライアルキットを開発したと発表した。
また、RFIDを活用した業務効率化の効果をPoC(Proof of Concept:概念実証)で検証できる「DNP RFID導入検証支援サービス」を開始するとのことだ。
同キットは、リーダライタとアプリから構成されるという。
現在、新型コロナウイルスの感染防止対策の一環で、非接触での業務も増えており、その効率化に向けて、数m離れていても複数のIDを読み取ることのできるRFIDの導入を検討している企業が増加している。
今回のDNP RFID導入検証支援サービスにより、計画から評価まで一連の概念実証をスムーズに実施できるよう支援するとのことだ。
具体的には、入出荷・棚卸し管理や読取りの効果を即座に把握できる。
なお、製造・物流や流通・小売等の現場でRFIDを導入するためのPoCを簡易に実施できるようにするため、システム・機器の貸し出しと、現場でのRFID読取り環境構築のノウハウを提供し、下記2つのアプリを使用して検証・評価レポートの作成を支援する。
RFIDの読取りを検証評価する「RFID読取評価アプリ」
- RFIDとバーコードとの読取り速度を比較し、導入効果試算に役立つデータを作成
- RFIDの貼付位置やリーダライタのアンテナの位置の違いによる読み取り速度の差を比較し、RFIDタグの最適な貼付位置や、最適なアンテナ設置位置などを導く
- RFIDを貼付した複数の商品の同時読取状況を可視化し、最適な商品の積み付け方を導く
入荷・出荷・棚卸のステータス管理が行える「サプライチェーン業務系アプリ」
- 製品の入荷・出荷・棚卸の結果を可視化するクラウドサービス
DNPは、同サービスにより、企業のRFID導入のサポートを通じて、さまざまな業種・業態でサプライチェーン全体の最適化・スマート化を推進し、生活者を豊かにする社会の構築に貢献していくとのことだ。