第一生命保険(以下、第一生命)および第一フロンティア生命保険(以下、第一フロンティア生命)は、Henkel AG & Co. KGaA(以下、ヘンケル社)が発行する廃プラスチック削減債を約74億円購入したことを発表した。
同債券は、調達資金の使途を廃プラスチック削減目的に限定した世界で初めてとなる社債であり、発行に向けてヘンケル社を含む3社で検討を進め、第一生命と第一フロンティア生命が発行額の全額を購入したという。
ヘンケル社は、ドイツに本拠を置く大手消費財メーカーであり、家庭用洗剤やシャンプー・歯磨き粉等の生活用品の製造・提供をグローバルに展開する企業。
同社は、持続可能な社会の実現に向けた重点テーマのひとつとして廃プラスチック削減に積極的に取り組んでおり、2025 年までに包装材を100%リサイクル・再利用可能とすることや、石油由来のプラスチック使用量を 50%削減すること、自然環境へのプラスチック廃棄をゼロとすることを目標に掲げているという。
同債券によって調達された資金は、ヘンケル社が製造する商品のリサイクル性の向上や、製造過程における環境負荷の少ない素材の使用率向上(プラスチック素材使用量削減)に資する取組みに充当される。
第一生命と第一フロンティア生命は、今回の投資を通じ、ヘンケル社の廃プラスチック削減に向けた取組みを資金面からサポートするとしている。
同債券の発行を契機に、廃プラスチック削減取組みの更なる進展や廃プラスチック削減債発行が活性化することを期待しているとのことだ。