デジタル技術を駆使した総合クリエイティブプロダクションであるBIRDMANは、人工知能開発事業を営むデータアーティストと共同で、ミーティング時のアイデア発想支援ツール「Inspiration Wall(インスピレーション・ウォール)」を発表した。
Inspiration Wallは、ミーティングの会話を自動的にAIが分析し、インスピレーションにつながる画像やキーワードをピックアップし、スクリーン上に表示させるアイデア発想支援ツール。
ミーティングをしていても、「企画が行き詰まる」「活発に意見が出ない」などによって沈黙が続く「ミーティング・サイレンス」を解消したいという思いから同社らは、同ツールの開発を決定したという。
同ツールは、「発想支援AI」「議事録AI」「会議活発化AI」の3つで構成される。これらのインスピレーションAIを活用し、画像などの「視覚情報」や会話中のキーワード「文字情報」を抽出。関連語や類語など、発想につながるイメージを表示するとのことだ。
また、「SNSで話題になっているニュース記事を形態素解析したビッグデータ」からトレンドを抽出し、1秒以内に関連付けることが可能となる。
これは、単にキーワードを多く含むニュース記事を表示させることとは違い、記事全体の文脈やSNSでの反響数、情報の最新性などを独自のアルゴリズムによってAIが判断しているものだという。
同ツールは、アイデア・企画・制作・実装はBIRDMANが担当し、AI・システムはデータアーティストが担当して開発された。
画像のデータベースは、ストックフォトイメージなどのAPIと連携し、トレンドのデータベースは、約5,600万件からWeb記事を検索できる「RUNDA」とAPI連携している。