ペッパーフードサービスは、7月3日に開催した取締役会において、いきなり!ステーキ業態およびペッパーランチ業態に係る114店舗(予定)の閉店を決議したことを発表した。
同社は、2019年7月以降、いきなり!ステーキ業態において自社ブランド同士の競合が発生していることに鑑み、2019年12月期の出店計画を210店舗から115店舗へ見直し、既存店の売上対策に注力してきたが、引き続き自社ブランド同士の競合などの影響が払拭できず、2019年11月14日に44店舗の退店を決議。
その後、2020年2月以降の新型コロナウイルス感染症の流行や2020年4月7日付緊急事態宣言の発令により、280店舗の休業を余儀なくされ、この事態に対し同社は、4月からの役員報酬を3~5割削減するなど対策を講じてきたが、今回構造改革を促進すべく114店舗(予定)を閉店することにしたという。
また同社は、これに伴い、より効率的な組織体制の見直しも行い、希望退職者の募集を実施するとしている。事業規模に見合った適切な人員体制を実現するとのことだ。
地域ごとの閉店店舗は以下のとおり。
- 北海道地方 3店舗
- 東北地方 10 店舗
- 関東地方 57 店舗
- 中部地方 22 店舗
- 近畿地方 11 店舗
- 中国地方 3店舗
- 四国地方 2店舗
- 九州沖縄地方 6店舗
希望退職者募集の概要として、対象者は、いきなり!ステーキ事業部門に従事する従業員。人数は200人程度。優遇措置として退職者は会社都合退職とし、特別退職金の支給と希望者への再就職支援を行うとしている。
同社は、今回の閉店および人員体制の見直し以外にも、物流や広告関連費用などの販売費および一般管理費の削減を見込んでいるという。
この費用削減と売上増加を伴うより高い収益性をもつ店舗体制を構築することを見込んでおり、更なる収益拡大を図っていくとのことだ。