Facebookは、ニュースフィードでのニュース記事のランキング方法を更新し、元の記事と透明性の高い作者によるストーリーを優先することを発表した。

これらは、ユーザー調査に基づき、ニュース発行者や学術専門家からのフィードバックに基づいて作成されたという。なお、ニュースのコンテンツのみに適用される。

ニュースの原報は、詳細な調査レポートの作成、新しい事実とデータの発見、危機的状況での重要な更新の共有、目撃者レポートのブロードキャストなど、世界中の人々に情報を提供する上で重要な役割を果たす。

この重要なジャーナリズムには、時間と専門知識が必要であり、Facebook上でこれらが優先されるようにするとのことだ。

また、独自のレポートとして特定したニュースフィードの記事を、発展途上のストーリーやトピックに関する記事に優先的に取り上げていくという。特定のストーリートピックに関する記事のグループを調べ、元のソースとして最も頻繁に引用されているものを特定。

これは、英語圏のニュースから取り掛かり、将来的には、他の言語のニュースについても同様に行っていくとしている。

なお通常、ニュースフィードで見るニュース記事のほとんどは、自分や友人がフォローしているソースからであり、変更されることはないという。

複数のストーリーが出版社によって共有され、その人のニュースフィードで入手できるようになると、より多くの配信を得るのに役立つとし、元のレポートとその基準の定義は複雑であるため、出版社や学者と協力して、このアプローチを徐々に改善していくとのことだ。

また、Facebookでは、出版社の編集スタッフに関する透明性のないニュースコンテンツの格下げも始めている。出版元や記者名などの情報を含まない出版社は、読者への信頼性が低く、クリックベイトやアドファームでコンテンツを制作していることが多くいという。

同社は、編集の透明性は、Trust ProjectやSOSサポート公共放送連合、メディア開発のためのグローバル・フォーラム、国境を持たない報告者のジャーナリズム・トラスト・イニシアティブなどの組織によって支持されている専門的な規格であり、今回の基準を策定するために、20名以上のグローバルなメディアの専門家に加え、これらの組織と協議したとしている。