ヤマハは、離れていても自宅などから複数人でリモート合奏が楽しめるオンライン遠隔合奏サービス「SYNCROOM(シンクルーム)」のWindows / macOS版アプリケーションを6月29日に公開した。

同アプリケーションは、これまでベータ版として公開していた「NETDUETTO β2」の正式版。また、スマートデバイスからでもリモート合奏が楽しめる、Android版のアプリケーションをベータ版として公開するという。

SYNCROOMは、インターネット回線を介して、複数のユーザー同士(最大5拠点)でリモート合奏が楽しめるサービス。

一般的なリモート会議システムやIP電話は、通話や会議を想定して設計されているため、一定の音声の遅れが生じることから、高いリアルタイム性が要求される合奏には適していないという。

そこで同社は、独自の低遅延音声データ伝送技術によってインターネット回線を介したオーディオデータの双方向送受信の遅れを極小化し、遠隔地間でも違和感のほとんど生じない快適なオンラインセッションが楽しめるサービスを実現したとしている。

なお、現在開発中のAndroid版のアプリケーションも、ベータ版としてGoogle Playストアにて無料で公開。

新型コロナウイルス対策の特別措置法に基づく緊急事態宣言が解除された現在も、感染拡大を予防するためにソーシャルディスタンスを保った“新しい生活様式”が求められている。

同社は、これらのサービスが、自宅等から安心して合奏を楽しむ一助となり、日常を少しでも明るいものに変えるきっかけとなればと考えているとのことだ。