Netflixは、世界屈指の映画製作者たちによって紡がれる短編映画集「Homemade/ホームメード」を発表した。
同作品は、新型コロナウイルス感染症の流行によって自宅待機を余儀なくされ、誰もが隔離された生活を送るなか、それぞれの映画製作者たちが心にしみるストーリーを映像に収めたという。
フリーマントル社傘下のThe Apartment Picturesと、Fabulaの共同製作による「Homemade/ホームメード」は、映画製作者たちの職人魂と、世界的パンデミックの真っただ中でも失われることのない不朽の創造力を称えているとのことだ。
自宅にある機材のみを使用して撮影された同作は、映画製作者の私的な日常の記録から、いくつものジャンルにわたる短編フィクションまで、多種多様なストーリーを集め、ロックダウンが世界中の国や人々の生活にどのような影響を与えたのか、まざまざと映し出しているという。
今回、The ApartmentのCEOを務めるロレンツォ・ミエーリ氏や、Fabulaのフアン・デ・ディオス・ラライン氏、パブロ・ラライン氏は、同プロジェクトのために世界中の映画製作者たちを呼び集め、製作に至ったとしている。
同作品に参加した、世界各地の多種多様な分野で活躍し、高い評価を受けている映画製作者は以下のとおり。
- ラジ・リ(レ・ミゼラブル) – クリシーとモンフェルメイユで撮影の短編映画 (フランス)
- パオロ・ソレンティーノ (「グレート・ビューティー 追憶のローマ」「The New Pope (原題)」) – ローマで撮影の短編映画 (イタリア)
- レイチェル・モリソン (「ブラックパンサー」「マッドバウンド 哀しき友情」) – ロサンゼルスで撮影の短編映画 (アメリカ)
- パブロ・ラライン (「The Club (英題)」「ジャッキー/ファーストレディ 最後の使命」) – サンティアゴで撮影の短編映画 (チリ)
- ルンガーノ・ニョニ (「Kuuntele (原題)」「I Am Not a Witch (原題)」) – リスボンで撮影の短編映画 (ポルトガル)
- ナタリア・ベリスタイン (「She Doesn’t Want to Sleep Alone (英題)」) – メキシコシティで撮影の短編映画 (メキシコ)
- ゼバスチャン・シッパー (「ヴィクトリア」「Roads (原題)」) – ベルリンで撮影の短編映画 (ドイツ)
- 河瀨直美 (「朝が来る」「あん」) – 奈良で撮影の短編映画 (日本)
- デヴィッド・マッケンジー (「最後の追跡」「アウトロー・キング ~スコットランドの英雄~」) – グラスゴーで撮影の短編映画 (スコットランド)
- マギー・ギレンホール (「キンダーガーテン・ティーチャー」「オナラブル・ウーマン 熱砂の女」) – バーモント州で撮影の短編映画 (アメリカ)
- ナディーン・ラバキー&ハーレド・ムザンナル (「キャラメル」「存在のない子供たち」) – ベイルートで撮影の短編映画 (レバノン)
- アントニオ・カンポス (「悪魔はいつもそこに」) – ニューヨーク州スプリングスで撮影の短編映画 (アメリカ)
- ジョニー・マー (「Old Stone(英題)」「To Live to Sing(英題)」) – ハリスコ州サン・サバスティアン・デル・オエステで撮影の短編映画 (メキシコ)
- クリステン・スチュワート (「アクトレス 女たちの舞台」「Come Swim (原題)」) – ロサンゼルスで撮影の短編映画 (アメリカ)
- グリンダ・チャーダ (「ベッカムに恋して」「カセットテープ・ダイアリーズ」) – ロンドンで撮影の短編映画 (イギリス)
- セバスティアン・レリオ (「グロリアの青春」「ナチュラルウーマン」) – サンティアゴで撮影の短編映画 (チリ)
- アナ・リリー・アミールポアー (「ザ・ヴァンパイア ~残酷な牙を持つ少女~」「マッドタウン」) – ロサンゼルスで撮影の短編映画 (アメリカ)
同作の短編集は、6月30日よりNetflixで全世界に向けて配信される。
また、各映画製作者への寄付は、Netflix Hardship Fundから、テレビ・映画業界で失業中のスタッフやキャストに幅広い緊急支援を提供している第三者および非営利団体を通し行うことができるとのことだ。