日立と日本マイクロソフトが、東南アジア、北米、日本における製造・ロジスティクス分野向け次世代デジタルソリューション事業に関する複数年にわたる戦略的提携に合意したことを発表した。
今回の提携において両社は協力して、昨今の新型コロナウイルス拡大に伴う遠隔地での保守や自動化・省人化の需要拡大に対応したソリューションを提供し、ウィズコロナ・アフターコロナのニューノーマルにおける企業の復興・変革を支援していくとしている。
具体的には、日立は、日立の先進のデジタル技術を活用した次世代マニュファクチャリング・ロジスティクス・メンテナンスを実現する Lumadaソリューションや日立産機システムの IoT 対応産業用コントローラ「HX シリーズ」と、マイクロソフトの信頼性の高いクラウドプラットフォーム Azure、Dynamics 365 や Microsoft 365 などを組み合わせ、企業の生産性向上や業務効率化を支援。さらに両社は、同協業を展開するために必要なデジタル人財の育成を共同で進めていくとのことだ。
なお、協業の第一弾として、日立は、2020年7月からタイにおいて、同協業に基づくソリューション提供を開始する。
また今後、両社は、北米や日本での事業展開や、製造・流通分野以外の協業範囲の拡大も検討し、両社共通の顧客に対する付加価値を提供するために、Lumada と Azure の産業データ基盤の連携に向けた協議も開始するとしている。