Samsungは、同社のキャンパス内の4Gおよび5Gネットワーク向けの新しいドローンベースのアンテナ構成測定ソリューションの実証に成功したと発表した。
この自動化されたソリューションにより、オペレーターはセルサイトをより効率的に管理し、従業員の安全性を向上させ、最終的にネットワークパフォーマンスを最適化する簡単な方法を提供するという。
セルラーアンテナは通常、最適なモバイルカバレッジを確保するために、セルタワーや屋上などのサイトのかなりの高さに設置される。オペレーターのフィールドエンジニアは通常、アンテナの構成を測定するためにセルサイトに上る際に、重くて高価な機器を運ばなくてはならない。
今回の実証では、地上のエンジニアがリモコンアプリケーションを搭載したスマートフォンを使って、建物の屋上に設置したアンテナの写真を撮影したカメラ付きドローンを操縦。ビジュアルデータはエンジニアのスマートフォンで表示でき、数秒でクラウドサーバーに送信されたという。
このデータが送信され、結果が処理されるまでには1分もかからず、エンジニアは、スマートフォン画面で結果を現場で、かつリアルタイムに確認できるようになったとのことだ。
なお、同実証でSamsungのソリューションは、ドローンの飛行から測定結果の提供まで、15分以内にタスクを達成できることが確認されたという。これは、タワークライマーが準備し、セルタワーを昇降し、アンテナ構成を測定するのに要する数時間と相当するとしている。
同社は、この新しいソリューションと合わせて、機能を引き続き追加するという。これにより、エンジニアはモバイルデバイスおよびPCからアンテナの傾きをリモートで最適な位置に調整できるとのことだ。