北九州市および九州電力の北九州支社、九州電力送配電の北九州支社と、日産自動車、日産自動車九州、ならびに、福岡日産自動車、北九州日産モーター、日産プリンス福岡販売の8者は、「電気自動車を活用したSDGs連携協定」を締結したと発表した。
今回の協定は、電気自動車(以下、EV)の活用および普及を促進し、低炭素社会を実現することで、北九州市が目指すSDGs達成への取り組みの一環として締結されたとのことだ。
電気自動車を活用したSDGs連携協定の項目は以下の3つ。
- EVの活用および普及促進による市民の環境意識の向上
- 災害時におけるEV活用による市民の安全確保
- その他、持続可能なまちづくりに関する事項
災害時におけるEV活用による市民の安全確保の概要は、北九州市が、台風、地震災害等による大規模停電が発生した際、九電グループが提供する停電情報を元に、市が指定する避難所等において、日産グループに貸与される「日産リーフ」と市が公用車として所有する電気自動車を非常用電源として活用することで、避難所等の円滑な運営を行い、市民の安全確保に努める」というもの。
北九州市は、「SDGs未来都市」および「自治体SDGsモデル事業」に選定されている。SDGsの達成に向けた一環として、電気自動車の普及促進にも努めており、EVから電気を取り出す可搬型給電器の区役所への導入や、公用車へのEVなどの次世代自動車の導入などを推進しているという。
九電グループは、低炭素で持続可能な社会の実現を目指しており、その一環として、電気自動車の普及拡大や地域と連携した災害に対するレジリエンス強化の取り組みを推進しているとのことだ。
また、日産自動車は、2018年5月に日本電動化アクション「ブルー・スイッチ」を発表している。全国の自治体や企業と協力して、EV普及を通じた社会の変革に積極的に取り組んでいるとしている。
このブルー・スイッチ活動、そして、北九州市が目指すSDGS実現に向けた取り組み推進、九電グループの低炭素で持続可能な社会の実現に向けた取組に、それぞれが賛同し、今回の協定締結に至ったとのことだ。
なお、今回の連携協定も日産のブルー・スイッチの活動に基づくものであり、日産自動車が締結した自治体・企業との連携協定としては、今回の締結が全国で41件目となる。日産にとって、災害時における電力会社との電気自動車を活用した連携は、全国初であるとのことだ。
北九州市、九電グループ、日産自動車は、今後も災害対応力強化と低炭素社会の実現を目指し、環境活動の推進や、EVを活用した持続可能なまちづくりを推進し、SDGsの実現を目指し、連携を強化していくとしている。