凸版印刷ら、松江城をデジタル観光できるVR・ARコンテンツを制作

凸版印刷および山陰中央テレビ、山陰中央新報は、松江城を楽しめるVR・ARコンテンツと、多言語解説コンテンツを組み合わせた「国宝松江城・城下町AR・VR」を制作したことを発表した。

今回、松江市の同城調査研究委員会の専門家監修のもと、凸版印刷がこれまで培ってきたAR・VR技術を活用し、「国宝松江城・城下町AR・VR」を制作。

「通し柱」という築城当時としては先駆的な構造をしている松江城の内部を、現存する天守に重ねて見ることができる高精度なARコンテンツを制作。ARで内部構造を天守に重ねて見ることで、言葉やイラストでは伝わりづらい「通し柱」技法を、よりリアルに体感することができる。

また、明治初期の廃城令で取り壊されたとされる松江城の「大手門」を高精細VRで復元。礎石・石垣の実測図のほか、「御城内絵図面」「松江城縄張図」「御本丸二ノ御丸三の丸共三枚の内」「御城内惣間数」「竹内有兵衛書つけ」など、松江城が描かれた絵図や当時の文献を参考にCGで制作されている。

加えて、松江城の天守最上階「天狗の間」から見る江戸時代末期の「水都 松江」をVRで制作。「水都 松江」の眺望を再現するにあたり、明治期に描かれたとされる「松江四季眺望図」を参考に江戸時代末期の松江城下町を忠実に再現されているという。

さらに、AR技術を使って、カードにスマートフォンをかざすと「松江の吉田くん」が文化施設の概要を多言語で解説する「城下町松江 AR解説カード」を制作。

松江城天守ほか、5カ所で配布されるカードのデザインは異なっており、それぞれの場所の解説を見ることができるため、コレクションを目的にした地域の周遊を促すとのことだ。

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