厚労省、高校生の就活開始を1か月延期 準備期間を懸念

厚生労働省は、令和3年3月の新規高等学校卒業者の就職に係る採用選考開始期日などを1か月遅らせることを発表した。

新型コロナウイルスの影響で全国の高等学校において臨時休業期間があったことにより、新規高等学校卒業者の就職準備期間が短くなり、不十分な準備のまま就職活動に臨むことが懸念されるという。

こうした事態を受け、生徒の希望・適性にあった就職を実現し、ミスマッチによる早期離職を防止する観点から、全国高等学校長協会および主要経済団体(一般社団法人日本経済団体連合会、日本商工会議所、全国中小企業団体中央会)、文部科学省、厚生労働省において検討会議を開催し、1か月遅らせることを決定したとのことだ。

なお、具体的な採用選考期日は、現行の9月16日から10月16日へ変更。

また、企業による学校への求人申込および学校訪問開始は、変更なしの7月1日、学校から企業への生徒の応募書類提出開始は現行9月5日から10月5日に変更となった。

厚労省は、感染症防止対策を実施しながらの就職活動や選考日程の変更など、例年と異なる就職環境にある中、生徒が安心して就職活動に臨めるよう、企業に職場見学や感染症防止対策の徹底などの配慮を要請し、高校とハローワークが連携して生徒を支援するなどの取組みを実施していくとのことだ。

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