ローソンは、同社が国立研究開発法人宇宙航空研究開発機構(以下、JAXA)や製造メーカーと協力し開発した宇宙日本食「スペースからあげクン」が、1.5年までの保存性試験や衛生性など様々な審査を経て、6月8日に「宇宙日本食」として認証されたことを発表した。
また、コンビニエンスストアのオリジナル商品が、宇宙日本食として認証されるのは今回が初めてであるという。
宇宙日本食は、食品メーカーが提案した食品をJAXAが制定している宇宙日本食認証基準と照らし、宇宙食としての基準を満足している場合に宇宙日本食として認証するもの。
国際宇宙ステーション(ISS)長期滞在を予定している日本の宇宙飛行士が日本食の味を楽しみ、長期滞在の際の精神的なストレスを和らげ、ひいては仕事の効率の維持・向上につながることを目的としている。
今回の取り組みは、宇宙飛行士の「宇宙でもお肉が食べたい」という声を受け始まったものであるという。
ローソンは、2017年2月から、ISSに滞在する宇宙飛行士に提供する宇宙日本食として、フリーズドライ化した「スペースからあげクン」の開発に取り組み、2019年10月に11ヵ月の保存性試験に合格。JAXAが宇宙日本食認証基準の特例に定める野口飛行士向け「Pre(プレ)宇宙日本食」としての認証を受け、今回、1.5年までの保存性試験を継続・完了したとのことだ。
なお、同社は、2017年にローソン社内に宇宙プロジェクトを立ち上げ、宇宙日本食「スペースからあげクン」の開発をはじめ、JAXAと連携した宇宙飛行士との交信イベントや、宇宙に関連したからあげクンやスイーツを販売するなど、人々が宇宙に興味を持てるよう取り組んできたとしている。