アリババクラウドは、2021年3月31日を目途に、ネットワーク、データベース、サーバ、チップ、人工知能(AI)などの分野における技術者を、世界で新たに5,000人規模の採用を目指すことを発表した。

この雇用創出に向けた取り組みは、アリババクラウドが、次世代データセンターの設置を目的として今後3年間で2000億元(約3兆円)をクラウド事業に追加投資を計画した4月の発表に続くものとなる。

アリババクラウド・インテリジェンスのトップであるジェフ・チャン氏は次のように述べている。

「中国企業のデジタル化はこれまで3~5年かかると考えられていましたが、この1年でさらにその流れが加速すると予測しています。

当社は、信頼性の高いクラウド技術やサービスを構築するだけでなく、最先端のクラウド技術やデータインテリジェンス技術の開発をリードする世界的なIT人材にも投資を行っています。

世界中で、あらゆる分野におけるお客様からのデジタル化へのニーズが急速に高まっていることを踏まえ、この取り組みを通じて当社は引き続き世界トップクラスのクラウドサービスの提供に努めてまいります。」

アリババは長年、人材開発と最先端の研究に取り組んできており、2017年にはアリババDAMOアカデミー(中国語:達摩院)を設立して世界中の人材を採用。

マシン・インテリジェンス、ビジョン・コンピューティング、自然言語処理、ヒューマン・マシン・インタラクション、IoT、フィンテックなどの分野における基礎的な技術研究に取り組んでいる。

音声AI、画像検索、CT画像分析など、アリババDAMOアカデミーの先進的な技術は、過去数年にわたって世界中のアリババクラウドの利用者に活用されている。

アリババクラウドは、パブリッククラウドサービスの第1位にランクしているAPAC地域を中心としたクライアント企業のデジタル化の急速な需要に対応するために、より高度な技術の開発を進めていくとのことだ。