Facebook、国家管理メディアにラベルを適用へ 運営元の透明性を明確化

Facebookは、数か月前に発表した、政府の編集管理下にあるメディアアウトレットにラベルを付ける計画を発表し、この度、これらの州管轄のメディアアウトレットにラベルを適用することを開始したと発表した。

同社は、出版社にはメディア組織の影響力と国家の戦略的後押しが組み合わさっているため、より透明性が高くなっているとしており、人々は、読んだニュースが政府の影響を受ける可能性のある出版物から出てくるかどうかを知るべきであると考えを示している。

また、出版社からの有料コンテンツに関しては、同様に透明性を確保するため、広告のラベル付けを2020年後半に開始するという。

なお、米国では、国営メディアが広告を出すことはほとんどない。しかし、2020年11月の米国選挙に先立つ国民討論に影響する広告はブロックするとし、追加的な防御策を提供するとのことだ。

ラベルは、広告ライブラリのページビュー、ページ、ページの透明性セクションにグローバルに表示されるという。米国では、今後1週間以内に、ニュースフィードの投稿にも実装する。

さらに、今夏の後半に、州が管理するメディアアウトレットからの広告にラベルを適用し、その後時間をかけてさらに多くを追加する予定であるとしている。

また同社は今回、ポリシー基準を周知するため、メディアやガバナンス、人権と開発に特化した世界中の65名以上の専門家に相談したという。

この協議と調査に基づき、出版社が政府の編集管理下にあるかどうかを判断するための独自のポリシー基準を開発。以下の要因を検討し、政府による編集統制を示すかどうかを確認するとしている。

これらにおいて確認し、編集上の独立性を確保するのに十分な保護が整備されていると判断した場合、ラベルは適用しないとのこと。

同社は、独立性の証明を目指す出版社は証明ができなくてはならないとし、報道の自由を含む国固有の要因についても検討し、学者や一流の専門家が実施するオープンソースの調査を参考にしているとのことだ。

また、今後もラベルをより多くのパブリッシャーに展開するにあたり、フィードバックを受けながら専門家と相談してアプローチを改善していくとしている。

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