海賊版対策のための著作権法改正成立を受け、日本漫画家協会および出版広報センターが共同声明を発表。

著作権法改正について「かねてより一貫して求めていた「脱法行為を容易に招かず、かつ、善良なユーザーに過度な萎縮が生じない」バランスの取れたものとして歓迎します。」とコメントした。

今回の法改正はインターネット上の海賊版サイトの対策を強化するため、違法なダウンロードの対象範囲を音楽や映像だけでなく、漫画や書籍、論文など、すべての著作物に拡大する一方、利用者の萎縮を避けるため、数十ページの漫画の数コマといった「軽微なもの」などは規制対象から除外するというもの。

同団体らは、この法改正を歓迎するとともに「しかしながら、法改正が成立したからといって、すぐにでも海賊版サイトを撲滅できるというわけではありません。今回の法改正は、新たなスタートです。」とコメント。

引き続き、法改正の趣旨や適切な運用に関する一般向けの普及・啓発活動を強化しつつ、正規版コンテンツであることを示すABJマークの利用促進など、海賊版撲滅に向けた様々な取り組みに注力していくとのことだ。