アドビが、電子サインサービス「Adobe Sign」の新バージョンを提供開始したと発表した。
最新版のAdobe Signは、従業員がどこにいても、世界中の最も厳しいセキュリティ基準や規制要件に準拠することが可能に。さらに、機能強化により、あらゆる業界の企業が電子サインを導入することにより生産性向上できるよう支援するという。
同社は、金融サービスや政府機関、ヘルスケア、ライフサイエンスなどの規制の厳しい業界において、従業員がリモートで働く中、セキュリティとコンプライアンスがこれまで以上に重要になっている現状であることを挙げ、新バージョンの提供へ至ったとしている。
ヘルスケアおよびライフサイエンス業界における電子記録、電子サインの使用が定められた米国食品医薬品局(FDA)の連邦規則第21条第11章(21 CFR Part11)への準拠が義務付けられる企業は、Adobe Signを使用することでこれらを気にする必要はなくなるとのことだ。
また、Adobe Signユーザーが書類に署名をもらい文書をまとめるまでの時間においては、7日間から2時間(96%減)に減少。処理される文書1件につき、平均6米ドルのコスト削減を実現しているという。
同社は、今後も規模や業界を問わず、さまざまなAdobe Signのツールを通して、ユーザーの生産性とセキュリティをさらに強化できるよう、継続的に投資していくとのことだ。