三菱商事とNTT、HERE社へ出資 物流改革の促進を目指す

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三菱商事と日本電信電話(以下、NTT)は、2019年12月に新設した在蘭(出資比率50%:50%)を通じ、5月29日付でHERE Technologies社(以下、HERE社)の株式30%の取得を完了したことを発表した。

HERE社は、位置情報サービス分野の世界的なリーディング企業として自動車業界で確固たる地位を築いているという。

近年は、運送、物流、メディア、通信等、幅広い分野にも位置情報プラットフォームを展開しているとのことだ。

三菱商事とNTTは、2019年12月にデジタルトランスフォーメーション(DX)による産業バリューチェーンの変革と新たな価値創出を目的とした業務提携に合意。

両社が進めるDXにおける中核技術の1つとして、今後HERE社が有する技術基盤を活用し、物流・都市交通・リテイル・金融等におけるロケーションサービスの展開を進めていく方針を示している。

具体的な例としては、HERE社が有する世界最大規模の正確な位置情報データベースを活用し、車両の位置・運行状況等を適時に可視化の上、物流における最適ルートを提供するサービスの開発に取り組むという。

今後需要が高まると予想される宅配(ラストマイルデリバリー)、および幹線輸送(ミッドマイルデリバリー)に携わる物流業者等との提携検討を進めており、年度内に複数の実証事業の開始を目指すとしている。

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