グルメSNSアプリ「シンクロライフ」を運営する株式会社GINKANは5月28日、テイクアウト対応店をAIがレコメンドして知らせるサービスをリリースしたことを発表した。これまでに投稿された店舗情報をAIが分析することで、ユーザーは個人にあった近くのお店を簡単に知ることが可能になる。
リリース時には約5,000店舗に対応しており、今後も順次対応店舗が増えていく。

増加するテイクアウト需要 新規店舗の開拓にも活用

新型コロナウイルスの影響で、テイクアウト対応店舗やテイクアウト利用者が増加している。そうした状況下で、「近隣のテイクアウトをもっと簡単に見つけたい」などのユーザーの声に対応するため今回のAIレコメンドサービスをリリースすることになった。

AIレコメンドサービスでは、ユーザーによって投稿された21万件の食レビューと約10万店の店舗情報を活用することで、ユーザーが口コミの良い飲食店を検索の煩雑さを気にすることなく見つけるのを手助けする。

近隣のテイクアウト対応店舗をマップやリストでレコメンドしてくれるため、新たな店舗の開拓にも活用できそうだ。

新型コロナで影響を受けた店舗への集客支援

シンクロライフでは、新型コロナウイルスの影響を受けた飲食店を支援する取り組みとして、テイクアウト情報の掲載を無償提供している。

また、飲食店はシンクロライフの加盟店になることで、テイクアウト利用者に対してイートイン優待券を送付することも可能だ。新型コロナウイルスが終息したタイミングでの集客施策などとして、テイクアウトを新たなマーケティング方法のひとつとして活用できる。

シンクロライフでは、ユーザーは食レビューをすることで、暗号通過をもらえる報酬を受け取ることができる特徴をもつ。一方で、飲食店側は初期費用や月額費用なしで加盟店になることができ、グルメSNSプラットフォームを活用可能だ(発生する費用は、シンクロライフ経由での飲食店代金の5%の成果報酬型)。

緊急事態宣言が解除されたものの、飲食店をはじめ集客に苦戦する店舗は少なくない。AIといった先端技術を活用したマーケティング手法は、今後のトレンドになっていきそうだ。