OKIは5月27日、インフラ工事の安全監視ソリューションとして、工事現場の危険な立ち入り禁止エリアをAIでリアルタイムに監視し、安全を支援する「Motion Alert」の発売を開始したことを発表した。

監視センサーで危険エリアを事前検知し、重大事故を防止

OKIが提供するMotion Alertは、目視が困難な作業状況でも複数のカメラ画像とセンサー装置で人・車両・設備の動きを可視化するモーションマッピング技術とAIエッジコンピュータによる高い監視性能と警報通知を搭載した可搬型エリア侵入監視システムだ。

現在、作業現場の安全性向上が大きな課題となっている。厚生労働省「平成30年労働災害発生状況」によると、建設・製造・運輸業は他業種と比べて重大事故が多く、特に建設業では、墜落・転落事故、建設機械やクレーンとの接触事故、倒壊・崩壊事故が全体の約70%を占めている。

こうした状況を改善するために、モーションマッピング技術とAIエッジコンピュータを搭載したMotion Alertの活用に期待がかかる。Motion Alertは、カメラだけでは判別できない物体を画像処理・検知を行い、人や物が頻繁に動く工事現場のような場所、目視が困難な場所においても、立ち入り禁止エリアなど検知・識別をリアルタイムに提供する。

また、可搬型であるため装置の移動・設置が容易にでき建設機械の移動や吊り荷の運搬、作業員の動線に合わせた柔軟な監視で重大事故防止を実現する。

今後もOKIは、可搬型エリア侵入監視システムMotion Alertを提供することで工事現場での安全性向上と事故削減への貢献を目指す。