LM TOKYO株式会社は5月25日から、人工知能による顔認証技術を駆使した高速体温測定システム「AI 検温モニタ KAOIROーカオイロー」を発売開始した。LM TOKYOは、最新鋭のLEDビジョンを低価格で提供する企業として2015年に設立され、LEDを利用した表示器の輸入や販売、設置、保守に取り組んでいる。

非接触で体温測定・顔認証

LM TOKYOが提供するのは、非接触でマスクをしたまま体温測定・顔認証を実施し、感染リスクを抑えられるAI検温モニタだ。日本政府は5月25日、5都道県(北海道、埼玉県、千葉県、東京都、神奈川県)での緊急事態宣言を解除した。しかし、第2波を防ぐなど、新型コロナウイルスの予防や対策は引き続き全国的に重要視されている。

AI検温モニタは、体温を測定できる範囲は10〜42度で、異常温度を検知した場合、即時に音声またはブザーで警告し、入室・入場を制御できる。

またAI検温モニタでは、データを自動的に記録するため、新型コロナウイルス感染者がいた場合、施設の利用日時や接触した人数が確認でき、2次感染防止に役立てられる。

医療施設や学校などで活躍

AI検温モニタは、施設の入り口に置くだけで利用できる。そのため、医療・介護施設や学校、オフィス、イベント会場、飲食店、商業施設などさまざまなシーンで活用可能だ。さらに、多数の場面で導入できるように、本体の付属品として用意される専用スタンドを複数展開している。くわえて、人工知能による顔認識技術を活用し、IDカードや指紋認証など既存のシステムと連携することで、出席管理や勤務管理にも利用できる。

現在、LM TOKYOはキャンペーンを実施しており、AI検温モニタの利用料金が通常月額20,000円(税抜)のところを月額18,000円(税抜)、また購入の場合は通常250,000円(税抜)のところを220,000円(税抜)で提供している。なお、このキャンペーンは先着1,000台限りで、1,000台が決まり次第、通常料金での案内となる。

3密を防ぐ混雑状況サービス

新型コロナウイルスの感染予防対策として、AIの画像認識技術がさまざまな場面で活用されている。

株式会社バカンは2020年4月、スーパーマーケットやドラッグストア、コンビニエンスストアなどの小売業種向けに、店舗の混雑状況や待ち人数をリアルタイムで確認できるサービス「VACAN(バカン)」を今後提供し、あわせて加盟店の一般募集を開始すると発表した。

生活必需品を扱うスーパーやドラッグストアなどの小売店では、新型コロナウイルス感染拡大防止のために避けるべき密閉・密集・密接の「3密」が発生しやすい現状があった。

この状況を受けて、株式会社バカンはスマートフォンなどから店舗の混雑状況をリアルタイムで確認できるWebサービスを開発した。サービス利用者は、3密を避けて買い物ができるようになる。

全国各地で緊急事態宣言が解除され、外出する人も多くなると予測されるが、今後も感染防止のため入念に予防・対策をしよう。